久しぶりのキーボードビルド記事。本当のところずっと前から届いていたけど作るのが億劫になったのかテンションが上がらなかったのかずっと部屋の片隅で放置プレイをきめていた。これが俗に言う積みキーなのか。
最近は買って満足、届いて満足の傾向が強く出ているので注意していきたいところである。
今回届いたキーボードは「iNETT Studio」からグループバイ形式で販売された60%キーボード「SQUARE.X 60%」です。
ホットスワップ対応、RGBLED対応(アンダーグロー含む)、USB-C対応、フルアルミニウムでレイアウトもWKL, WK, HHKBから選べて超いい感じのキーボードだけど、Twitterを見てみると日本人で買ったの僕だけじゃないってくらい着弾報告がなかったのでかっこいいの視点が他の人とズレてるのか心配になる。しかも1個じゃなくて2個買ってしまった僕…。
そんな「SQUARE.X 60%」を開封から組み立てまでレビューしていきます。
「iNETT Studio」のパッケージ
キーボードのパッケージってやたら凝っていたりかっこいいものが多いけど「iNETT Studio」さんのパッケージももちろんかっこいいものとなっています!
ロゴもかっこいいし、表面のNの文字もかっこいいし、全てかっこいい。
開けてみるとさらにこんな感じの箱が出てきました。
こちらの箱にも手抜きはなくかっこいいです。
こちらは本体と別に送られてきた小箱です。中にはパーツ類が入っています。
ウエイトはホワイトとブラックを追加して購入しました。着せ替えして楽しもうと思う。
本体の箱を開けてみるとおしゃれな緩衝材が入ってた。
縦に入ってる本体とPCB。この箱の感じTwitchで見たことあるやつだ。
こちらが内容物。本体の他にPCBと追加発注していればプレートも入っている。
本体はPC(ポリカーボネート)にイエロープレートにしてみた。
もう1つの本体はこちら。アルミブラックにレッドプレートの組み合わせ。めっちゃかっこよくて興奮した。
プレートもホワイトとブラックを追加で発注済みだ。着せ替えして遊ぶ。
PCBに関しては1枚余分に発注したが、こういう予備パーツって注文したほうがいいのかいつも迷う。正常動作すれば2枚はいらないけど、壊れたことを考えると予備で買っといたほうがいいのだろうか。
壊れたとしても半田付けができるスキルがあれば治せるかもしれないけど、どっちにしろこういうGB形式の製品は今後2度と再販はされないと思ったほうがいいから発注するのが正解だろう、そうだろう。
ちなみに僕は半田付け装備を1つももっていないので、今年こそは一式揃えておこうと思ってる。
「SQUARE.X 60%」キーボードビルド&レビュー
パッケージも見終わったのでキーボードを作りながらレビューしていこうと思う。
フォームファクタ | 60% |
レイアウト | WKL,WK,HHKB |
マウント方式 | サンドイッチ |
タイピング角度 | 7° |
PCB | Type-C,QMK,VIA ホットスワップ対応 |
LED | キーごとのRGB,アンダーグロー |
ケース素材 | アルミニウム/PC |
ケースの色 | 陽極酸化黒/青/赤/緑/E-ホワイト |
プレート材質 | アルミニウム/真ちゅう |
プレート厚さ | 1.5mm |
プレートカラー | アルマイトブラック/ブルー/レッド/グリーン/E-ホワイト/E-イエロー/真ちゅう |
重量材質 | アルミニウム/真ちゅう/PC |
重量色 | 陽極酸化黒/青/赤/緑/E-ホワイト/E-イエロー/真ちゅう |
全て盛り盛りで注文すると普通に500ドル超えてきました。とても怖かったです。
しかも2台も注文してしまいました。体が震えてきました。
黒いアルミニウムケース限定ですが、ポリッシュ面取りという追加サービスがあり、ケースの角をいい感じに面取りしてキーボードがさらにかっこよくなるよ!って言われました。これで100ドル。
いい商売です。もちろん追加して購入しました。
「SQUARE.X 60%」本体(ポリカーボネート)
本体はLEDがよく見えるPC(ポリカーボネート)製を選択し、プレートには発色が良いe-Yellowを合わせてみました。
HHKBレイアウト限定ですが、キーがない箇所がプレートでカバーされとてもかっこよく見えます。
こういうのってブロックと言うんでしょうか?よくわかっていませんがかっこいいです。
黄色いプレートなんて使ったことないので、どんな感じなのか不安でしたが、とても発色がよくてびっくりしました。これはかっこいいキーボードが作れそう。
「SQUARE.X 60%」は裏面がめっちゃかっこよくてウエイトにロゴとキーボードの名前が入ったプレートが装着されています。
裏面って普段は絶対見ない部分だけど、拘っててほしい部分である。重要項目。
あと突出した部分といえばこのサイドだ。プレートがケースのサイドから見えるというなんともイヤらしい仕様となっている。
「SQUARE.X 60%」PCB
キーボードケースの次に大事な部分であるPCB(プリント基板)です。最近はPCBがダサいとテンションも上がらないが、その点「SQUARE.X 60%」のPCBは合格点だろう。
黄色が特徴的でおしゃれだ。
裏面にはホットスワップソケットが装着されている。やっぱりPCBにはロゴが印字されているとかっこいい。
USB-C差込口の左右に邪魔な基板があるなーっと思ったら画像のように手で割るらしい。
輸送時にPCBへのダメージがないよう装着して送られてきた。届いたら自分で割って外してねとGeekHackで作者の方が言っていた。
PCBが届いたらとりあえずそのまま通電してみたくなる。
LEDが点灯しているかなど確認する。
ホットスワップソケットがちゃんと反応するかも見ておいたほうがよいだろう。
画像のようにピンセットを使って確認できる。
キー確認にはいろいろ便利な「VIA」がおすすめ。
対応しているキーボード限定だが、キーの割当なども簡単にできる。
「SQUARE.X 60%」PCBにスタビライザーを装着する
個人的にもっとも重要なスタビライザーをPCBに装着していく。
使用するのは「Zeal™ Transparent Gold Plated Screw-in Stabilizers V2」です。
最近Zealから買うと関税があとから5,000円くらい請求されることに気づいてもう買うのやめるかもしれない。品質は最高なだけに残念。
スタビ本体には「Krytox GPL 205g 0」を塗布し、ワイヤーにはスーパールブを塗り塗りする。
HHKBレイアウトなのでスタビライザーは3セット作成すればOK。スペースバーは7Uなので注意する。
PCBにスタビライザーをセットしたら、ネジ止めしていく。
ショート防止?のための絶縁スペーサーをかませる。ほんと動画だけの知識でかませているので深くは聞かないでほしい。たぶんあってる。
ネジとPCBの間に挟める。
これでスタビライザーが装着できました。
「SQUARE.X 60%」本体を分解する
本体のネジを8本外して分解していく。分解する前に底面にゴム足も付けておいた。
こちらがボトムケース。ウエイトがネジ止めされている。
ウエイトを分解するとこんな感じ。これは着せ替えが楽しそうだ。
これがe-yellowプレート。
こちらがトップケース。
「SQUARE.X 60%」PCBとプレートを合体する
合体する前にプレートに吸音フォームを装着しておく。これはプロトタイプ版にはなかったもので製品版で追加された。
吸音フォーム大好きなのでこれは嬉しい。
PCBと合体。
隙間から吸音フォームが見えています。
スタビライザーの感触を確かめるので、先にスイッチを付ける。今回使用するスイッチはみんな大好き「Alpaca」です。リニア62gゴールドスプリング仕様、押した感じ結構軽い。
遊舎工房の登場により「Alpaca」スイッチの入手性が格段に上がったのですが、今見たら在庫なしになってました(泣
スタビライザーを取り付けた箇所にキーキャップを装着し、変な音がしないか確認します。この段階で金属音や異音があった場合は、スタビライザーの調整を行います。
特に問題なかったので「Alpaca」スイッチを装着していきます。
Alpacaかわいい。
装着完了しました!Alpacaはファクトリールブ(工場で潤滑剤ぬられるやつ)されてるのでこのままで十分いけます。
もう少しで完成する!
「SQUARE.X 60%」プレートとケースを合体する
「SQUARE.X 60%」はマウント方式にサンドイッチが採用されており、プレートをケースのくぼみにピッタリはめるだけの構造になっています。
このキーボードを注文したときの僕は初心者の初心者だったので、マウント方式なんてほぼ知識ありませんでした。購入してから数ヶ月立ったあとに気づいた。
プロト版ではサンドイッチ部分に隙間があり、異音が発生していました。
Taeha Typesのビルドストリームで発覚。ビデオではテープを貼って隙間を埋めていました。
製品版ではこの部分をしっかり修正してきました。ありがとう!
ボトムケースにしっかりとプレートをはめ込む。
下側にもあるのでしっかりはめる。
上側も。
セクシーなサイド部分もしっかりハメてフィニッシュです。
サンドイッチマウントはハメるだけなので超簡単ですね。早くガスケットマウントも触ってみたい。
最後にトップケースを取り付けて、
GMKの傑作「Oblivion」を装着します。再販を待ち望んでる人の声が聞こえてきます。
「SQUARE.X 60%」完成!
「SQUARE.X 60%」完成です!ホットスワップ対応とサンドイッチマウントということで制作時間は2時間くらいでしょうか。サクッと組み立てられて楽しかったです。
PC(ポリカーボネート)とイエロープレートって合うのか不安でしたが作ってみれば全然ありで、キーキャップがさらにいい味をだしてくれて最高のキーボードになりました。
番外編:「SQUARE.X 60%」アルミブラックビルド
全く同じ作業なので解説は省くのですが、写真もたくさん撮っていたのでアルミニウムブラックのビルド画像も載せておきます。気になる方は見てみてください。
ブラックのケースも良かったが、もっと驚いたのがこのレッドプレート。
なんだこの色、完全に誘惑してるだろ…。
サイドから見えるレッドカラーが素敵すぎる…。
底部に関してはウエイトの色が最高すぎて、たまらない。
そしてこれが例の100ドルをはたいて加工していただいた、面取り部分である。
この部分に本当に100ドルの価値があるのかはわからない。
だけど、こんなんかっこよすぎるから100ドルも妥当じゃないかと思う。光に反射するから面取りされた部分がピカピカ光って異質なオーラを出している。
面取り(100ドル)
レッドプレート。なんだこれ最高か?
ボトムウエイトも同じ色。
スタビライザーは「C³EQUALZ X TKC SCREW-IN STABILIZERS」を使用。絶賛R3を開催中なので欲しい人はぜひ。
あとから気づいたがこのPCBにはスタビ用のLEDが仕込まれてることが判明。
これを活かすためには透明なスタビを使う必要があったが、時すでにお寿司だったのだ。
この写真…ええな。。。
最近巷でGMKのShiftのSは曲がってるなんて噂聞いたけど、僕のShiftは大丈夫かな…。
ブラックのスイッチは迷ったけど「Gateron kangaroo」にしました。
タクタイルの63gスイッチ。
カンガルーと名付けるくらいだからタクタイル感がすごい。
以前購入した「Everglide Dark Jade」もすごかったけどこいつも感触がすごい。
ファクトリールブは一応されてるみたいだけど全然足りないので205で再ルブするつもり。
あっという間に「SQUARE.X 60%」アルミブラック完成です。
キーキャップは「GMK Olivia++」の「Dark Kit」
このキーキャップも人気すぎて再販の声が聞こえてきそう。
「SQUARE.X 60%」タイピング動画
タイピング動画も撮ってみました。新しいカメラは買ったので今度は録音用にマイクを買おうか悩んでる。タイピング動画しか取らないだろうしなんのマイクがいいんだろうか。
さらに新しいタイピング動画を撮ってみた。RGBLEDがかなりいい味を出している。
まとめ:「SQUARE.X 60%」組み立てやすくて良キット
数カ月ぶりのキーボード制作でしたが、とても楽しめました。キーキャップやパーツはあるのにキーボード本体がない状態が続いていたのでようやく進んだ感じです。
正直いうとレビューしたところでもう買えないんです、GBのキーボードは。誰でもすぐに買えるものをできるならレビューしたいんですが、自作キーボードはそれを許さないようです。そうなると完全に自己満な記事ができあがるわけだが、個人ブログなんてそんなものだと、誰かの役に少しでも立てばと思いこれからもレビューしていきたい気持ちでいます。
それではまた次回!
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