いつしか話題になった最高にパンクでサイバーなキーボードがついに届きました!
クラウドファンディングサイト「indiegogo.com」にて限定1000セットで販売されたこの「CYBERBOARD」ですが、最初は興味がなく、購入するつもりはありませんでした。しかし、色んなメディアや海外Discordで話題となっており、だんだんと物欲センサーが反応し始めました。
ですが、気づいたときにはすでに遅くほとんどの「CYBERBOARD」達が売り切れ状態になっており、重い腰を上げたときには全て完売状態になっていました。
人間、なくなると異常にほしいという欲求が出るものでなんとか買えないものかとキャンセル待ちに張り付いていました。
新たなクラウドファンディングの登場
そんな時、作者「AngryMiao」から新たなクラウドファンディングが立ち上がりました。
「CYBERMAT」というワイヤレスチャージングができるマットというコンセプトで発表されました。
実は「CYBERBOARD」はワイヤレスチャージングコイルを搭載しており、BluetoothでPCに接続できるワイヤレスキーボードでもあったのです。
各プランが発表されるなか「NOWIRE Family」というバンドルになんと「CYBERBOARD」が含まれてるではありませんか!
しかし、販売される個数はなんと20個(後に3個追加され計23個)になっており、海外の猛者達を押しのけて購入できるのかと震えながら販売を待ちました。
涙した朝に起きた奇跡
結果は決まっていました。20個の在庫は一瞬でSOLD OUTとなり、僕は住所をちまちま手打ちしている間にサイバーでパンクなキーボードは海外猛者達に売られていきました。
悲しくて、いつも朝5時に寝る僕は12時には布団につき、ふて寝しました。とても悲しい夜でした。しかし、ここから急展開が起こることをまだ僕は知りませんでした・・・・
絶望の朝を迎え、とりあえず販売ページを更新していると、なんと昨日完売したはずので在庫が復活しているではありませんか!(たぶんキャンセルされた)
僕は昨日の夜の間に発見していたスマホからのApple pay決済という超高速決済を取得していたので、光の速さで決済を完了し、ついに「NOWIRE Family」という最高のバンドルを入手することが出来たのでした。
このバンドルは世界で23人しか持っていない貴重な称号となったのです。おしまい。
というわけで、無駄に長い前置きになってしまいすみません。
今回、バンドルセットでしたが先に「CYBERBOARD」が発送となり手元に到着しました。
この最高なキーボードを詳しく見ていきましょう!
「CYBERBOARD」のパッケージ
とても大きなダンボールで到着しました。しかし、箱には見慣れたロゴがあり見た瞬間一気に熱が上がりました。
梱包は丁寧で本体は頑丈に詰め込まれていました。
海外Youtuberの「CYBERBOARD」の動画は穴が空くほど見ていたので、このアタッシュケースはすでに見慣れていました。
ついにあのアタッシュケースが手元に着たんだと実感しましした。
デザインが素晴らしいです。これが高級キーボードなのか・・・。
バックには攻撃された跡もあります。
ケースにはちゃんとロックする機構が備わっており、鍵を使うことで開閉するとが出来ます。
サイバーパンクっぽく撮ってみました。
最近は浮かせて撮るのが流行ってるらしいので、やってみました。
それでは「CYBERBOARD」オープンです。
中はクッションで包まれており、キーボードが厳重に運ばれてきたのがわかります。
キーボードを上げてみると付属品が入っていました。あと、猫。
謎の3匹の猫がGJしてくれています。
全ての物を出してみました。かなり分厚い緩衝材に守られています。
上部の蓋には吸音材のようなゴツゴツした緩衝材が張り付いています。
GJ猫。
黒い袋に入っていた付属品。
本体に取り付ける予備のゴム足です。
「CYBERBOARD」に使う工具一式が入っていました。鍵はアタッシュケースのものです。
こちらには余ったキーキャップとCYBERSWITCHが入っていました。
通常の「CYBERBOARD」はスタビライザー、スイッチ、キーキャップは付属していません。
しかし、この「NOWIRE Family」モデルはすでに全ての部品が組み込まれた状態で届けられます。
内訳は後ほど記載します。
フューチャー、未来です。
といわけで「CYBERBOARD」のパッケージと内容物はこんな感じでした!
続いては本体「CYBERBOARD」を見ていきましょう!
「CYBERBOARD」のレビュー
今回購入した「NOWIRE Family」バンドルセットの内容は下記のとおりです。
- 1 x CYBERMAT
- 1 x CYBERCOIN
- 1 x CYBERBOARD (CYBER GREY)
- 1 x CYBERSWITCH
- 1 x CYBERSTABS
- 1 x “Back to the future”Keycap Set
- 1 x “Time Machine” Artisan Keycap
- 1 x Prebuilt Service
「CYBERMAT」と「CYBERCOIN」はまだ発送になっていません。
こちらも届いたらレビュー予定です。
「“Back to the future”Keycap Set」と「“Time Machine” Artisan Keycap」が入っているのが僕的にかなり嬉しかったです。このセットも販売してすぐに売り切れたため購入できませんでした。
「CYBERBOARD」のスペック
品名 | CYBERBOARD |
接続方式 | Type-C or Bluetooth5.0(切り替え可能) |
バッテリー容量 | 10000mAh(5000mAh x 2) |
レイアウト | 75%(ANSI layout) |
ケース | アルミニウム |
PCB | ホットスワップ(キーRGBなし、5pin) |
マウント方式 | トップマウント |
重さ | 2.4kg |
LED | 200個のLED搭載(オリジナルアニメーション追加可能) |
説明書 | UserManual |
特徴はやはり200個LEDを搭載したアニメーション機能です。専用ソフトを使って自分が作ったオリジナルアニメーションも追加することが出来ます。
中身の構造はこんな感じになっています。
ホットスワップPCBも嬉しいですが、プレートとPCBの間に3.4mmの吸音フォームが装着されています。これで打鍵感の音が素晴らしく良くなるはずです。さらにPCBの下にも吸音フォームが装着されています。
より詳しく見たい方はこちらのページをお読みください。
「CYBERBOARD」の本体
こちらが本体。カラーは「CYBER GREY」です。
「“Back to the future”Keycap Set」と「“Time Machine” Artisan Keycap」が装着されています。
バック・トゥ・ザ・フューチャーキーキャップは思った以上に品質がよくかっこいい仕上がりになっています。
そして、「CYBER GREY」にとても良く合います。
本体重量は2.4kgもあるのでなかなかの重量感です。片手では持ち上げられません。
サイバートラックにインスパイアのこの曲線が最高です。
ちなみにサイバートラックはこちらです。
こちらは「“Time Machine” Artisan Keycap」です。
自己発光トリチウムバイアルというものが入っているらしく、暗いとこで光ります。
裏面はこうなっており、ネジを外すことで分解できるようですが、戻せなくなりそうなので今回は見送ります。
自己発光するとこんな感じになり、3色に綺麗に光ります。これはおしゃれ。
こちらは裏面。ワイヤレスチャージング用のコイルが見えますね。ここを透明にして見えるようにしたことにすごくセンスを感じます。
コイル上には有線とBluetooth接続の切り替えスイッチ。
コイル下にはロゴが入っています。
こちらはLED側の上部です。ここってなんだろっと調べたところBluetoothの受信部分だそうです。
こちらがサイバーなLED部分です。
付属されている吸盤を使うことでLEDパネルを外すことが出来ます。
LEDパネルは磁石でくっついます。中には白い拡散板が入っており、これで光をいい感じに拡散します。
こちらがLED200個の全貌です。
これだけ詰まってると少し興奮してきますね・・・。すごい!かっこいい!
LED点灯してみました。全て点灯して安心。
LEDがドット絵のようになり、アニメーションが作られています。
拡散板を挿入するとさらにアニメーションが綺麗に見えます。
しかも、このアニメーションを個人が自由に作成できるのがまた素晴らしいです。
すでに色んな方がライブラリーにアニメーションを投稿しているので気になる方は見てみてください。
こちらは「CYBERSWITCH」と「CYBERSTABS」です。
サイバーパンクをイメージして作られた蛍光色カラーのタクタイルスイッチとスタビライザーです。
スイッチはHolyPandaのような感触だとページには記載してありました。
打鍵感に関しては動画も撮ってありますので、後ほど紹介します。
蛍光カラーが思った以上にいい色合いでお気に入りになりました。
「CYBERBOARD」本体のレビューでした。
どれを取っても素晴らしい出来でとても満足しました。買ってよかった「CYBERBOARD」
「CYBERBOARD」の分解レビュー
完成しているなら分解してみよう!ということで分解してみました。
構造が結構面白いのでいっしょに見ていきましょう。
キーキャップ取り外し
早速ですが、キーキャップを取り外しました。
いかつい蛍光色なのが「CYBERSWITCH」です。
「CYBERSTABS」も装着されています。
「CYBERSWITCH」をPCBから取り外そうとしたのですが、硬すぎて全然取れませんでした。
無理やりやるとスイッチをいつも壊してしまうので、とりあえず本体から取り外してからにします。
スイッチがホットスワップなのになかなか外れないときがあるのですが、なんかコツとかあるんでしょうか・・・。
本体分解
それでは本体を分解していきます。
裏面にある8つのネジを外します。
ネジが外れたらそのまま本体をご開帳します。
ボトムプレートが分離しました。
中には吸音フォーム、バッテリー2個、USB PCBが見えます。
左下には重要そうな個体番号が書いてあったのでモザイクしてます。
こちらがUSB PCBです。
Bluetoothの切り替えスイッチやバッテリー2個、ワイヤレスチャージング用のコイルが接続されています。
黒いフレキシブルケーブルはメインPCBに繋がっています。
吸音フォームにもロゴが入っています。
こちらはバッテリーです。
プロトタイプ版では「4000mAh x 2」でしたが、製品版は「5000mAh x 2」に容量アップされました。
こちらはトッププレートです。
メインPCBとLEDパネルが接続されています。
Bluetoothの接続ケーブルも見えます。
こちらはBluetoothの接続端子。
前述したとおり、こちらがBluetooth受信装置です。先程のケーブルがこちらに接続されています。
ボタン電池CR2032。この電池って時間表示用なのだろうか。
よくパソコンに付いてるやつ。
ボトムにあるUSB PCBからメインPCBに繋がり、メインPCBからLEDパネルにフレキシブルケーブルで接続が構成されています。
本体からメインPCB取り外し
フレキシブルケーブルを外します。最初全然外し方がわかりませんでしたが、ユーザーマニュアルを読んだら一発でした。
黒い端子を上に上げることでフレキシブルが外れます。
これと合わせてBluetooth接続端子も忘れずに取り外します。
本体に8つのネジでプレートが固定されているので、取り外します。
あとは本体からゆっくりプレートごとPCBを取り外します。
無事に取り外すことが出来ました。
この状態もかっこいいですね・・・
PCBの裏面です。ホットスワップのソケットが付いています。
スイッチ取り外し
先程は外れなかったスイッチですが、なんとか外せそうです。
何個か外したらグレーの吸音フォームが見えることに気づきました。これが打鍵時の音を更に良くしてくれる秘密のフォームです。
スイッチの中身が気になったので分解していみました。バネがビヨーンとなりました。
ステムを見る感じ工場潤滑されていました。
ようやく全てのスイッチを外すことが出来ました。
外している間にスイッチから潤滑剤が漏れ出してプレートが潤滑剤まみれになりました・・・(泣
スプレーかなんかでスイッチに直接注入するタイプの潤滑をしてるのかな?
スイッチのトップとボトムの間から潤滑剤が飛び出した模様。
PCBと吸音フォームとプレート分解
プレートから吸音フォームを外します。
裏側に8つのネジが付いているので外します。
プレートが外れました。これが吸音フォームです。
ここにもロゴがいました。
こちらがアルミニウムプレートです。意外とペラペラ。
プレートにもちゃんとロゴが印刷されていました。
ちなみにプレートは色違いバージョンを何個か購入しているので届いたら交換しようと思っています。
スタビライザー取り外し
スタビライザーはPCBにマウントされているだけなので簡単に外れます。
PCBにもちゃんとロゴがいますよ。
このタイプのスタビライザーって初めて見たんですが、ほんとにただ引っ掛けてあるだけなんですね。
やはり何かを注入され潤滑されている跡がありました。
この部分によくある無駄な足は付いていませんでした。こういうタイプもあるんですね。
「CYBERSTABS」は正直あまりよくなかったので交換も考えたのですが、せっかくなので当分このまま使ってみることにしました。次分解したときにまた考えます。
CYBERSWITCH
こちらが取り外された「CYBERSWITCH」です。蛍光色がいい感じ。
よくある構図で撮ってみるやつ。
トッププレート
空になったトッププレートです。こう見ると結構複雑な形をしています。
テープで固定されている部分がBluetooth受信部。
取り外しはできなそうです。
ここがメインのLEDパネル。
裏側からは外せないので表から外すようです。今回はそこまでやりませんでした。
「CYBERBOARD」を組み直す
というわけでここまで戻ってきました!
なんか最初よりプレートが汚くなりましたが、気にしない!どうせ見えないし!
本日の分解はここまでです。ご覧いただきありがとうございました!
「CYBERBOARD」の機能について
LEDパネルも含めて機能について記載します。
Bluetooth機能について
「CYBERBOARD」は有線及びBluetoothで接続することが出来ます。切り替えは底部にあるスイッチで行います。
Bluetoothはマルチペアリングに対応しており、Fn+1、Fn+2、Fn+3を押すことで3端末までペアリング設定をすることができます。パソコン、ゲーム機、スマホといった使い方ができるので便利です。
キーコンフィグについて
専用サイト https://diy.angrymiao.com/
キーコンフィグは専用サイトで行います。VIAやQMKには対応していませんでした。
ここで割り当てを決めて「.json」形式で出力して、専用ソフトでキーボードにアップロードします。
ある程度のキーは割当できるのですが、ファンクションキーを押してからの細かな割り当てには対応していないようで、その点は残念です。
しかし、今後のアップデートで対応する可能性もあるので気長に待ちたいと思います。
LEDアニメーションについて
専用サイト https://diy.angrymiao.com/
目玉のアニメーションですが、こちらも専用サイトで「.json」を作成してアップロードすることでアニメーションの変更ができます。
いくつかのプリセットアニメが記録してあり、その内の1つしか変更できない仕様になっています。これが非常に残念だったのでぜひアップデートで複数登録に対応してほしいところです。
アニメーションはすでに有志方たちがいろいろなものを作成してライブラリーにあげてくれているので、こちらを使用可能です。
もちろんこちらのページから自分だけのオリジナルアニメーションも制作することが可能です。
時計表示。なぜか1~2分遅れているのはバグなのだろうか・・・。
バッテリーの残量表示。ワイヤレス時に役立ちます。充電しているとアニメーションが変化します。
こちらはプリセットで入っているアニメーション、この辺を任意のアニメに変更したいところ。
「CYBERBOARD」のタイピング音
またもや不慣れながらもiPhone11ProMAXでタイピングの風景を録画してみました。
参考になるかわかりませんが、どうぞ見てみてください。
「CYBERBOARD」の打鍵感はキーボード歴の浅い僕からしたら一番良い言えるほど良かったです。
やはり吸音フォームの力が大きのではないかと思っています。変な反響音が完全に消えることでここまで良くなるのかと驚きました。
また「CYBERSWITCH」のタクタイル感もかなり好みになっており、文字をタイピングしていてとても楽しいです。以前までは完全にリニア派でしたが、これはタクタイル派に乗り換えるかも・・・。
吸音フォームがないキーボードは使えない体になってしまうかもしれない…
「CYBERBOARD」の写真集
まとめ:「CYBERBOARD」は最高にパンク!
8月に購入して11月に届くというキーボードにしては短い納期で受け取った「CYBERBOARD」でしたが、僕的には現状のキーボードの頂点に立つ物となりました。
TKLから始まりHHKBレイアウトに浮気をし、65%がいいなと思いながらも今回75%を手にすると、このレイアウトもなかなか良いなと感じ始め、本当にキーボードは触ってみるまで何がいいかわからない世界です。
今後の「CYBERBOARD」の話をすると「CYBERBOARD XMAS SPECIAL」を制作するようです。
今度はポリカーボネートケースになりキーRGBでビカビカに光る仕様になるっぽいです。
クリスマスをビカビカに盛り上げたい僕にうってつけなキーボードになりそうです。
気になる方は上記のリンクをクリックして情報を確認してみてください。
他最新情報は彼のSNSやDiscordを要チェックです!
Instagram angry.miao
Twitter Angry_Miao
Discord https://discord.gg/Xre4H4c
コメント 承認後に表示されます