「Android」はQC(クイックチャージ)で急速充電できますが、iPhoneだって実は急速充電が可能です。
条件を満たせばなんと30分で50%以上の急速充電が可能です。
しかし、全てのiPhoneで急速充電ができるわけではありません。
対応しているのはiPhone8以降の機種です。
そして、大容量の電力を送れるケーブルと急速充電に対応した充電器が必要になります。
僕はAnker大好き人間なのでバッテリー周りはほぼAnker製で揃えています。
もちろん今回紹介するiPhone急速充電関係の機器も販売されています。
この記事では急速充電器「PowerPort Atom PD 1」&「USB-C to Lightningケーブル」の2つを使って30分でiPhoneを50%以上にまで充電する検証を行いました。
という方におすすめの高速充電環境を紹介致します。
製品画像や実際に電流電圧を測って検証もしてみました!
急速充電について
最初に言っておきたいことが、30分で50%なら1時間でフル充電になるじゃん!と解釈する方が多いと思います。しかし、そううまくはいきません。
デバイス側にはバッテリーを保護するために強制的に電力を抑える機能が備わっています。
そのため、急速充電されるのはせいぜい80%くらいまでです。
そこからはゆっくりと電力をデバイス側に供給し、フル充電へと向かっていきます。
これを行わないとデバイスの破損につながり、最悪発煙・発火することでしょう。
バッテリー関係は特にそういう安全性には気を使って作られています。
今回紹介するAnkerの充電器も80%くらいまでは急速で充電されますが、そこからはゆるやかに充電されます。
「PowerPort Atom PD 1」のスペックと外観
製品重量 | 約53g |
入力 | 100-240V=1.2A 50-60Hz |
出力(PD対応) | 5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A (最大30W) |
製品型番 | A2017111(ブラック) A2017121(ホワイト) |
「USB PD」=「USB-C」という考え方は間違っています。
「USB-C」 でも「PD出力」できない製品もあります。この辺の話題は少し難しいですね。
この「PowerPort Atom PD 1」はPD出力に対応しているので急速充電ができる製品になります。
この製品はPD端子が1つのタイプで、コンセントが収納できません。
ですが、非常に小さく手のひらサイズ。重量も50g程度なので持ち運びも楽ちんです。
なんでも新素材GaN (窒化ガリウム)というのを使ってここまでコンパクトで急速充電できる充電器を開発できたそうです。
最大出力30WなのでMacBookの充電に使用してる方もよく見ます。
「PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル」のスペックと外観
ケーブルの長さ | 0.9m・1.8m |
Power Delivery | 対応 |
データ転送 | 対応 |
Apple MFi認証 | 取得済 |
製品型番 | A8632011(ブラック) A8632021(ホワイト) |
「PowerPort Atom PD 1」と同時期に販売された「PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル」です。Lightning端子を搭載しているのでiPhoneで使用可能です。
もちろんPD出力に対応しており「Atom PD 1」と組み合わせることで急速充電が可能です。
「Apple MFi認証」も取得しておりApple製品に安全に使えることを証明しています。
「PowerPort Atom PD 1」と「USB-C to Lightningケーブル」で急速充電検証してみた
iPhone11の充電を極力減らして「30分までの充電量」と「100%までの充電時間」を計測しました。また、充電器とiPhoneの間にチェッカーをはさみ、電圧電流を計測。
iPhoneの充電は9%から検証開始しました。
検証開始
8.90V × 2.57A = 22.87W で急速充電されてるのがわかります。
チェッカーの右下の時間が30分になりました。
iPhone11ProMAXの充電量は「60%」でした。
これで30分で50以上充電する本記事の目標が達成されました。
アンペアは下がり始め「17W」ほどに。
約1時間経過しました。
電圧が8Vから5Vに変化しました。ここで急速充電が終了。
ここからはゆるやかにデバイスに充電されていきます。
それでもiPhoneの充電量は「84%」です。
1時間でこれなら十分すぎる性能です。
100%の写真が撮れてませんでした。すみません。
ですが、iPhoneの充電は「97%」で、ほぼ満タンです。
ここまでの時間は1時間32分でした。
最初に9%あったのも踏まえても、2時間あればフル充電できることがわかりました。
というか80%からのあと20%充電するまでがすごく遅く感じました。
これがPD出力の特徴でもあるでしょう。
検証終了
雑な検証で申し訳ないですが、急速充電はこんな感じです。
急速充電の威力を発揮したい場合は50%以下くらいからやらないと意味ないと思います。
70%そこらで充電しても速度の劇的な速さは感じられないでしょう。
10%以下から充電するとあっという間に50%を超えるので、その速さに驚愕することでしょう。
「PowerPort Atom III Slim」AtomPD1と同等性能のスリム型充電器
「AtomPD1」はコンセントが収納できないのが残念ポイントだったのですが、そこを改善した「PowerPort Atom III Slim」というのが最近発売されました。
こちらは「AtomPD1」と同等の性能で、1000円安く、しかも超スリム型でコンセント収納が可能になっています。
「PowerIQ 3.0」というAnkerが独自に開発した急速充電規格も搭載しており、「MacBook12インチ」であれば約2時間でフル充電可能らしいです。
もし、薄型がいい、コンセント邪魔と思うならこっちを買ったほうが良いでしょう。
ちなみに僕は買いました。
まとめ:安価で急速充電環境を揃えたいならAnkerがおすすめ
「PowerPort Atom PD 1」&「USB-C to Lightningケーブル」を2つ購入しても5,000円以下というコスパの良さ。「PowerPort Atom III Slim」にすれば4,000円台で購入できます。
どのご家庭にも1セットはほしい製品ですね。
ちなみに充電器とケーブルがセットされたものも販売されています。
こちらは4,000円台になってるのでセットで欲しい人はこちらがお得です。
※「PowerPort Atom III Slim」はセット商品にないのでご注意を。
iPhoneの急速充電に感動したい方は、ぜひ体感してみてください。
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